株式会社FiNC Technologiesを退職します

まとめ

  • 6月末でやめます
  • 成長できる環境に…要は「俺より強い奴に会いに行く」
  • 有給あまり過ぎてて暇

誰?

私です⊂(・8・)⊃

RubyKaigi 2019でOpenAPI 3について登壇したり
RailsDM 2019でマイクロサービスについての登壇をしたり
JAWS DAYS 2019でAWS SageMakerを活用してる話をしたり
技術書典でマイクロサービスよろず本を出したり
検索結果の良さを計測して定量的に改善していく話をDevelopers Boostで話したり
してました。

6月末で退職で、ちょうど3年いた感じです。 辞めるのは一ヶ月前から決まってましたが、口止めが解除されて誰にでも言って良くなったのと、 ぷりんたいさんの株式会社SmartHR を退職しますみたいに退職前に退職ブログ書くの良さそうと思って書きました⊂(・8・)⊃

なんで辞めるのか

公開できる理由としてはぷりんたいさんの「ソフトウェアエンジニアとして貯金がしたくなった」がまさにピッタリ過ぎる言葉で、 ここ一年ぐらいは仕事上で貯金を切り崩して行くことが多く、ほとんど成長がなかったな〜〜〜といった感じでした1

おそらくこれは2つの理由があって、1つ目はマイクロサービスにおいては各サービスのサーバサイドエンジニアはそれほど高度な問題に直面しないというのがあります。 マイクロサービスでは個々のサービスの複雑度を抑え、サービス全体の系に複雑性を転嫁する形になります。 本来ならマイクロサービス全体の複雑性に立ち向かうような行動にシフトするのが正しいのですが…様々な理由からそれは難しかったのでムズいよねっていう感じになりました。 ただし、これは組織構造などによるので(1サービス1人以下という環境の影響も大きい)、マイクロサービス一般に適応できるとは限らないです。 この辺のマイクロサービスにおけるアプリケーションエンジニアに関してはもう少し詳しいエントリを書こうかなと思います2

もう1つは単に私のレベルが上ってしまい、同じようなことをしても手に入る経験値が相対的に下がってしまった…というのがあります。 後述しますがサーバサイドエンジニア/Rubyエンジニアになったのは現職に入ってからなので、初期はまだ色々整っていなかったために学習量が多かったのですが、 環境を整備し、知見や経験をためていった結果ほぼ焼き直しでできるようになってしまい、長らく成長せずとも仕事がこなせる状態が続いてしまったのが原因です。 一年以上前から危惧していましたが、前述のようにさらに経験を得られるような行動はなかなか難しく、 テクノロジーが価値の源泉となる世界に身をおいたほうが、自分と会社の方向性が合い幸せな状態にできるなーと考えた次第です。 要は自分の伸ばしたい方向性と、会社で伸ばせる方向性がずれた感じですね。

実際はほぼ一年前からなんとかしないとなーと思っていたのですが、 状況が改善する可能性がちょっとあったり、大量の発表とかが重なったため後ろに伸びて今の時期になりました。 特に後半は100規模の発表を3ヶ月連続でこなしつつ、技術書典用の本を書きつつ、面接準備の勉強しつつ、転職活動しつつ…みたいな生活だったのでなかなかにタフでした…

転職活動どうやったか

Rubyコミュニティの会社や、知り合いを辿って話を聞きに行ったのが10社ぐらい、実際に選考に進んだのは片手で数えるぐらいした。 ちょうど転職をし始めた時期と発表が連続した時期がかぶったため、かなりシビアに絞ってしまいました… そのため、実際は受けた方が良さそうだった会社や、もう少し先のステップまで勧めて色々聞くべきだった会社とかもあったので、 そこはちょっと時期が悪くて申し訳なかったかなと思います。

また、ReproさんとSmartHRさんに関しては一日体験入社をさせてもらいました。 Reproさんは知り合いが多くいたのでわりとすんなり入れましたが、みんな人当たりが良いので多分誰でもすんなり入れると思います。 また、事前にPCのセットアップ等も行って万全の状態でいったため、当日はかなりてきぱき出来ました。 SmartHRさんもかなり制度が整っていて、その日に完全にセットアップされたPCが用意されており、何も準備無しでスッと業務に入れました。 どちらも実際の業務を経験でき、働いたときのイメージがかなり高い解像度で得られるのでかなりオススメです。 なお、各体験入社について詳しく知りたい場合はこちらの方が詳しいです。一日体験入社日記 - 解せぬ日記

次は何するの

行き先はまだヒミツですが、テクノロジーが価値の源泉になる、学び続けることが良しとされるベンチャーなので、自分の方向性と凄い合ってそうな感じがしています⊂(・8・)⊃ また、有給が余りまくってて6月の半分は暇なのでどうしようかな…といった所です。


  1. 発表が多いように見えますが、RubyKaigiや本は正月休みにガッと作ったのが元ですし、RailsDMは過去のまとめ的な感じなので、ここ一年に限っては仕事での成長は少ないのです… ソフトウェアエンジニアとしては常に学び・成長し続けないと最先端には追いつけないですし、自分の性格上も新しいsことをどんどん学んでいくのはとても好きなため、 生活の大部分を占める仕事でそれが得られない状態はなかなかに辛い…といった状態でした。 ↩︎

  2. もともとRailsDM 2019に入れる予定だったんですが、詰め込みすぎになるので削ったので ↩︎